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21世紀COE国際シンポジウム「Laser Science for the validation of regenerative medicine」報告 |
粟津研究室 博士後期課程 内園岳志 |
平成17年9月8日(木)、京王プラザホテルにて開催された第16回国際レーザー医学会、第26回日本レーザー医学総会会期中に、21世紀COE国際シンポジウムが開催されました。本シンポジウムは、「Laser
Science for the validation of regenerative medicine」というテーマの下、本COEコアメンバーであり世話人の粟津邦男先生によって進行されました。計8名の先生方の講演があり、多くの聴衆者で賑わいました。 まず、粟津邦男先生から本シンポジウムの主旨が説明され、本COEでの再生医療研究の展開が紹介されました。次に、防衛医科大学校の石原美弥先生が、「Future Perspectives for Laser Application in Medicine」のタイトルで、レーザー光の再生医療分野への可能性と今後の展開について発表していただきました。 防衛医科大学校の小原聖勇先生は、「The Extension of Utility of Photocrosslinkabel Chitosan Hydrogel by Laser Light」と題され、レーザーの光架橋によってキトサンのハイドロゲル化を可能にし、その有用性を示しました。 大阪大学の鈴木-吉橋幸子先生は、「Mass Spectrometry of biological tissues by UV/IR-MALDI method」のタイトルで、紫外レーザーと赤外レーザーを組み合わせた新規イオン化法による質量分析手法の提案と、従来法では測定できなかった不溶性蛋白質の測定例を紹介しました。 Texas A&M University のLihong Wang先生は、「High-resolution Laser imaging and potential application in regenerative medicine」と題され、レーザー誘起超音波の周波数の制御によって高分解能の画像診断が可能であることを示し、再生医療への応用について発表されました。 大阪大学の櫛引俊宏先生は、「Development of Laser Cell-chip System for regenerative medicine」のタイトルで、再生医療で重要な細胞の品質管理を、レーザーを用いon-chipで行うセルチップの開発についての報告をいただきました。 カリフォルニア大学の小倉誠先生は、「Targeted Gene Delivery with Nanosecond-pulsed Laser-induced Stress Waves」のタイトルで、短パルスレーザー照射時に発生する圧力波を用いた遺伝子導入技術の報告をされました。 京都大学の有馬雄介先生からは、「Studies of Cell Adhesion Behavior on Self-Assembled Alkanethiol Monolayers by Evanescent Wave Methods」というタイトルで、アルカンチオールのモノレイヤー上における細胞の接着状態をエバネッセント光を用いて評価する手法についての発表をしていただきました。 最後に、石原美弥先生から、「Importance of Evaluation of Regenerative Medicine Using Non-invasive Optical Measurement Technology」というタイトルで、光音響法を用いた間接軟骨再生のバリデーション手法について報告がありました。 本シンポジウムでは特に、再生医療のための非破壊計測・品質管理手法として、光計測の有用性が挙げられました。他分野で汎用されているそれぞれの技術を再生医療に特化する形で応用することにより、再生医療のバリデーション手法として確立できると実感しました。 ![]() Lihong Wang先生を囲んで (左より、小倉先生、粟津先生、Lihong Wang先生、石原先生、鈴木先生) |
![]() ![]() 粟津邦男先生のご挨拶の様子 ![]() ![]() Lihong Wang先生(Texas A&M University) ![]() ![]() 櫛引俊宏 COE特任研究員(大阪大学) ![]() ![]() 小倉誠先生(カリフォルニア大学) |
各イベント、演者のみ表記。挨拶、座長、世話人は表記省略させていただいております。 |
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