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T 造血幹細胞の制御機構の解析と臨床応用 |
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我々は、造血細胞の増殖・分化・生存機構を分子レベルで解明し、各種難治性疾患の治療に応用することを目指します。
具体的には、以下の観点から解析を行い、造血幹細胞の増幅・増殖・分化機構を解明し、造血幹細胞の制御法の開発を行う。
■サイトカインによる造血細胞の増殖・分化やBCR/ABLなどの
癌遺伝子によるシグナル伝達分子の機能の解析
■血液細胞の発生(増殖・分化)過程及び造血幹細胞の
自己複製,休止期の維持における細胞周期の分子機構についての解析
■造血細胞の生存・死におけるBcl-2などのアポトーシス制御分子、
レドックス制御の役割についての解析 |
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U 転写因子による血液細胞の発生の制御 |
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造血幹細胞の未分化能の維持におけるNotchの機能解析や、GATA-1、PU.1などの系統特異的転写因子の機能解析を行います。これらの結果を応用して、遺伝子導入によるin
vitroでの造血幹細胞の増幅や、特定の系統の血液細胞への分化誘導、ES細胞からの血液細胞の大量産生にチャレンジします。 |
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V ヒト造血幹細胞のin vitro増幅法の試み |
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造血幹細胞移植術のソースとして臍帯血に注目が集まっている。各種シグナルを修飾したり、転写を修飾するペプチドを合成し、ヒト臍帯血造血幹細胞へ導入しin vitro増幅を行い、その機能を解析する。
具体的には、造血幹細胞の自己複製因子として知られているHOX転写因子群のdecoyペプチドを用いて解析を行う。HOXは、同じホメオボックス型転写因子PBX1とヘテロ複合体を形成し、種々の遺伝子発現を正または負に調節する。
また、造血幹細胞の自己複製過程においてPBX1はHOXB4の活性を負に制御していること、骨髄球系への分化過程においては別のHOXファミリー遺伝子HOXA10の活性を正に制御していることが報告されている。そこで、内因性のHOX/PBX1複合体の活性を変化させ得るPBX1との結合領域部分のHOXタンパクのdecoyペプチドを設計、合成し、ヒト臍帯血造血幹細胞に導入し、decoyペプチドが造血幹細胞の自己複製能や多分化能に及ぼす影響について検討を行なう。
臍帯血より磁気ビーズ法にて分離したCD34陽性造血幹細胞に、末端を蛍光標識したdecoyペプチドを導入して検討を行ったところ、合成ペプチドの造血幹細胞への導入効率は遺伝子導入効率と比較して高く、また、導入細胞の染色体に影響を与えないので、本法は造血幹細胞の体外増幅法として有効な方法と考えている。 |
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金倉 譲 の研究活動 |
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■造血器腫瘍の病態解析と治療法の開発
■リンパ球支持機構の解析とその応用
■新規抗アポトーシス分子アナモルシンの機能解析
■血栓・止血の分子機構の解析
■血小板異常症の分子異常の同定と病態解析
■発作性夜間血色素尿症(PNH)の病因・病態 |
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金倉 譲・・・関連HPへ |
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